一日に食べられる量が減りますが、無理しなくても大丈夫
子宮はおへそとみぞおちの間ぐらいまで上がってきます。
大きくなった子宮が胃を圧迫するようになるので、食欲が落ちるママがいます。胃がつかえるような感じがして、一回に食べられる量が減るママもいます。
極端に一回量が減るときは、食べる回数を多くするといいでしょう。
ただけっして無理に食べる必要はありません。ママの食事量が減っても、赤ちゃんは自分の必要分をちゃんとママの体から取り込みます。体もおおきくなります。
甘いモノが食べたくなるママが。食べ過ぎは一気太りの原因に
この月の最終週には赤ちゃんの体重は約1800gになります。随分大きくなりました。
赤ちゃんはずっとママから糖分(ブドウ糖)をもらって成長してきました。
特に、赤ちゃんの体が大きくなる妊娠後期はママの体には「私の糖分利用は制限して、赤ちゃんにたくさん糖分をあげよう」という仕組みができてきます。(医学的には「母体の糖代謝の変化」といいます)
このため、ママの体は糖分不足になって、ケーキなどの甘いものが食べたくなることがあります。今まで甘いものは嫌いだったママも、食べたくなることがあります。
体が要求しているので、多少は食べても良いのですが、食べたいままにたくさん食べると、一気に太ってしまうことがあります。できるだけ我慢しましょう。
妊娠線のできやすい時期です。できるだけ防ぎましょう。
妊娠線は、皮下脂肪などが急に増えるのに、皮膚の伸びが追いつかないときにできる、いわば「ひび割れ」です。皮膚の表面に、ヒビ割れたような赤い筋が現れます。
おなかに一番できやすいのですが、乳房やおしりにできることもあります。
妊娠線は妊娠経過やお腹の赤ちゃんに影響を与える心配はありません。
ただ一度出来てしまうと、消えないので、ショックを受けるママもいるでしょう。(産後は徐々に赤みが薄くなり、やがて白い筋になります)。
予防は急激に太らないことと、皮膚を保湿して伸びを良くすることが大切です。この2つを守って、できるだけ出来ないように工夫しましょう。
急激に太ると、増えた皮下脂肪を筋肉が支えきれずに、皮膚がひび割れてきて、妊娠線ができてきます。くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。
皮膚は乾燥していると、ひび割れやすく、水分を含んでしっとりしていると、伸びが良くなってひび割れがしにくくなります。
保湿効果のあるクリームで、妊娠線のできやすいおなかや乳房、おしりを丁寧にマッサージするといいでしょう。クリームはお風呂あがりに使うと、より効果的です。
赤ちゃん用品を含めて、お産の準備を始めましょう
妊娠後期になると、お産ももうすぐ。赤ちゃん用品や入院のときにもっと行くものなどを準備しておきましょう。赤ちゃん用品はリストを作り、出産前に用意しておくもの、産後でも間に合うものなどの分けて準備するといいでしょう。
お産入院のときに用意するものは、病院によって違います。説明がありますからそれに従って用意します。
初めて、お産を迎えるママは赤ちゃん用品の知識が乏しいのが現実。母親学級で助産師にアドバイスしてもらったり、先輩ママに教えてもらうと良いでしょう。
妊娠線を防ぎましょう
お風呂あがりに、保湿クリームでマッサージしましょう。
お腹の赤ちゃんのためにママができること。
早産の兆候に注意しましょう
このころになると、夕方から何度かお腹が張ることがあります。
朝からずっと大きな子宮を支えていた骨盤底筋群が、夕方になると疲れてくるためです。立ち仕事を中断して、少し横になると、負担が取れるのでおさまるでしょう。
横になると、すぐに治まるような張りは妊娠後期に起こりやすい生理的なものなので、ほとんど心配はありません。
ただ中には心配なお腹の張りもあります。
・朝からお腹が張るとき
・一日に何度も(10回以上)張るとき
・出血を伴う時
・下腹部の痛みを伴う時
・色のついたおりものを伴う時
・破水らしい水がおりた時
このようなときは、早産の兆候のことが多いので受診しましょう。
また、お腹が張るだけでなく、息苦しい感じがするときは、めったにあることではありませんが、常位胎盤早期剥離の心配がありますから、病院に急ぎます。
早産で小さく生まれた赤ちゃんを守る医療はとても進歩していますが、赤ちゃんにとっては早産にならない方がいいのです。そのためにも、ママが早産の兆候を知っておくことは大切です。