子宮が下降して赤ちゃんの頭は骨盤の中に入ります。
赤ちゃんの頭が骨盤の中に下がっていくとともに、子宮底も下がってきます。
赤ちゃんが下降してことで、ママの体は楽になる所と、前よりしんどくなるところの両方が出てきます。
胃ののつかえがとれるので、すっきりして食欲が増すでしょう。心臓や肺への圧迫が減少するので、動悸や息切れなどの症状は軽くなることが多いようです。しかし、子宮が下に下がった分、膀胱への圧迫が強くなって、トイレがさらに近くなります。なかには、くしゃみをしたとたんに、尿がもれてしまうことがあります。
太ももの付け根に、つれるような違和感を感じたり、恥骨のあたりに軽い痛みを感じることがあります。
こうした症状のほとんどは、ママの体がお産に向けて着々と準備しているためですが、中には心配な症状が隠れていることがあります。
妊娠36週からは、妊娠検診は1週に1回になりますが、きちんと受けましょう。
ママや赤ちゃんの状態によっては、もっと間隔を短く受診するようにすすめられることがあります。こんなときも、指示通りに受けましょう。
胃のつかえが取れて食欲増進。体重の増えすぎに注意を
胃のつかえが取れると、びっくりするほど食欲が出てきます。それまで胃がもたれてあまり食べられなかったママは特に、一段と食事がおいしく感じられるでしょう。
でも、待って!ここで食べ過ぎると、赤ちゃんが一気に大きくなる心配があります。ママ自身の参道にも脂肪がつくので、お産は難産になりやすくなります。
ここで体重が増えると、産後、体重の戻りが悪くなったり、ママの体形も戻りにくくなります。
この時期に体重が増えすぎると、いいことは一つもありません。
ママの食欲をコントロールするのはどうしたらいいでしょう。コツは、食事回数を5,6回に増やすこと。もちろん、一回量は少なくすることが大原則です。
水分を制限すれば、体重を増えずに済む、と考えるのは間違いです。糖分の多い飲み物をたくさんとると、体重が増える心配がありますが、糖分を含まないお茶や水で太る心配はありません。
血液循環をよくするためにも、水分は十分にとりましょう。
お産が始まる兆しに注意しましょう。
出産予定日は妊娠40週0日ですが、妊娠37週0日から、41週6日までは正期産といいます。
妊娠10ヶ月に入ったら、いつお産が始まってもいいように、ちょっとした外出のときも、母子健康手帳と破水に備えてナプキンを持ちましょう。また、お産開始を知らせるサインをきちんと頭に入れておきましょう。
お産開始の兆候は、破水、おするし(少量の出血)、前駆陣痛です。母親学級なででも、どんな症状がある時が入院するタイミングか説明があるでしょう。よく聞いておくと安心です。
尿か破水か迷ったり、おなかの張り方がいつもと違うなど、ママが「あれっ、これってなんだろう」と思った時は、早めに受診しましょう。
なお、出血があるときはたとえ少量でも必ず診察を受けます。
入院グッツを確認
病院から渡される入院説明書を参考にして、用意しましょう。
必需品を忘れないように
・母子健康手帳
・健康保険証
・タオル
・部屋着
おなかの赤ちゃんのためにママができること
赤ちゃんからのお便り、胎動に注意してあげて
赤ちゃんが大きくなると、子宮の中はかなり窮屈になります。このため、動き方はだいぶセーブされますが、胎動の数は減りません。
赤ちゃんはお産の最中もすっと動いているものです。もし、ママが胎動がすごく減ったと感じたら、赤ちゃんが弱っていることもあります。病院で調べてもらいましょう。
入院の手はずを整えましょう
入院準備用品は全部そろいましたか?
とくに、母子健康手帳や健康保険証は忘れないように。陣痛が始まったときにすぐ用意できるようにバッグなどにまとめておきましょう。
交通手段も確かめておきましょう。パパの車で行くのか、タクシーを呼ぶのかなど、相談しておきましょう。
パパと一緒に病院へ行きたい。
とくに立ち会い出産を予定しているときは、パパへの連絡方法を決めておきます。
また、緊急の帝王切開になった場合はパパや家族の同意が必要になります。
立ち会い出産をしないパパも、予定日が近くなったらすぐに連絡がつくようにしておきましょう。