胃のもたれ、動悸、息切れなどいろんな症状が出てきます。
子宮がみぞおちのあたりまで、上がってきますから、胃や肺を上に持ち上げ、心臓を圧迫するようになります。
このため、胃がもたれたり、動悸や息切れなどの症状が目立ってきます。
胃が子宮で押されると、一回に食べられる量が少なくなります。無理に食べると気持ち悪くなるので、少なめにします。
食べる量が少ないので、すぐにおなかがすきます。その分、回数を多くすると良いでしょう。
ただ、甘いお菓子など、おやつで回数を増やすのは困ります。栄養バランスの良い普通の食事の一日量を5,6回くらいに分かれて食べましょう。
血液循環量が増えて、このころには妊娠前より30~40%ぐらい多くなって、心臓や肺への負担はピークに達してきます。
心臓では、心拍数が増えて動悸を感じるようになります。肺への負担が多くなると、息切れしてきます。軽い動悸や息切れは、ほとんどのママが経験しますが、心配なときは主治医に相談しましょう。
足がむくみやすくなり、トイレが近くなります。
血液循環量は増えますが、増えた分はほとんどが水分です。血液は薄くさらさらになって、赤ちゃんに栄養や酸素を与える胎盤の血液の流れがよくなります。これは水血症といって、おなかの赤ちゃんのために都合のいい母体の変化です。
ただ、増えた水分を処理しきれずに、体にたまってむくみやすくなります。(浮腫)
夕方になると靴がきつくなったり、足首やひざから下が太くなったりします。
このころのむくみは大部分が生理的なものなので、朝に消えていれば心配無いでしょう。水分を制限する必要はありませんので、水、お茶などカロリーのない水分は十分にとりましょう。
夜寝る時に、足元にクッションなどを置いて、足を高くして寝てみましょう。
トイレが近くなったり、残尿感があることも。大きくなった子宮が膀胱を圧迫して、膀胱の容量が少なくなるためです。
排尿感の痛みや濁った尿がでるなどしたら、膀胱炎をおこしていることがあります。早めに主治医に相談してみましょう。
母親学級に参加して、お産の進み方を勉強しましょう。
母親学級では、妊娠後期の生活のしかたの他に、お産が始まる兆候やお産の進み方について、教えてくれるでしょう。
病院によっては安産学級と称して、呼吸法や補助動作などを教えてくれる所もあります。いざ、お産になったときに慌てないように、積極的に参加しましょう。
お産が近づくと、お産を乗りきれるだろうか、赤ちゃんは無事に生まれるだろうかなど、不安になってくるママがいます。
そんなときは、母親学級や安産学級で顔見知りになった、お友達や先輩ママと話してみるといいでしょう。
程度の差はあっても、みんな同じような不安を抱えているものです。不安なのは自分だけではないと分かるだけでも、随分ホッとしますね。
肌はますます過敏になります。スキンケアに注意しましょう
妊娠中はホルモンの関係で、シミやソバカスが濃くなることがあります。5月から9月ごろまでの紫外線が強い時期はより濃くなりがちです。紫外線カットのコスメを使ったり、日傘や防止を使いましょう。
肌質が変わって、使い慣れていないコスメでかぶれることもあります。新しい化粧品を使う時は少量で試してからにしましょう。
安産呼吸法の練習
あぐらをかいて、おなかに手を当てて深くゆっくり息をはいてみましょう。
パパも一緒にお産の進み方と分娩台での姿勢をイメージしてみましょう。
おなかの赤ちゃんのためにママができること
動作が鈍くなります。階段は注意して降りましょう。
お腹が大きくなるし、体も重くなってくるので、どうしても動作が鈍くなります。
家具の角などにおなかをぶつけないように注意しましょう。
階段は上る時より、下りる時、特にさいごに数段で転ぶことが多いようです。
足元に注意しながら、慎重に下りましょう
塩分過多にならないように、インスタント食品を控えて
塩分を少なくするには、塩辛い味付けを控えればいいと思っているママも多いのではないでしょうか?
インスタント食品やできあいのお惣菜には、一見薄味でも、塩分が多く含まれています。できるだけ手作りを心がけましょう。
里帰りは34~35週までにしましょう
里帰りするママは妊娠34週、遅くても35週までには帰りましょう。
これまでの妊娠経過を把握して、出産に備えてもらうために、里帰り先の病院の妊婦健診はできるだけ多く受けたいものです。
妊娠36週からは臨月!検診は1週に1回なので、里帰り先の病院で4,5回は受けられるでしょう。